エッセイ

灼熱のオリンピック超早生樹桐で木陰を!!

東京都 知事  小池百合子様

日頃エッセイをお届けしている黒岩です。先般も局地型異常気象が多発してい る折り、コンパクトな開催に危惧する旨の作品もお届けしております。 都民ファースト、日本ファーストの台頭で、我国の政治が浄化されつつある事に 国民の多くはストレスが解消されている事に感謝いたします。

私はかねてより、地球温暖化による異常気象の多発で東京オリンピックはまと もに開催できるか?を心配し、2年前元担当大臣遠藤様に桐を植え、木蔭を作る 事をご提案しておりました。 当時はスタジアム設計の問題、エンブレムの盗作が国際的に問題化しており、ご 回答は頂けませんでした。

木蔭の下では気温は日照場所比5°C下げる事が出来ます。この差は空調の効い ている室内と屋外の温度差と同じです。なお桐は同封の写真の如く極めて成長 が早く、5~6年で大木になります。
(同地区に育つ杉の15倍のスピード)更 に2種類の同封のカタログの如く、他の早生樹、ポプラ、ユウカリ、ゴムの木等 と異なり、安全かつ耐火、断熱、調湿、抗菌性の高い長期優良住宅建設にうって つけの性格を持っています。 昭和21年東京大空襲で焼け野原となった東京の復興住宅実物展で、時の政府 は総桐パネル住宅(設計京都帝国大学棚橋研究室)を一等賞に選んでいます。木 材輸出を予定していたアメリカの外圧で、この文化は継承されませんでした。
現在東京都の街路樹は13万本と報告されています。ほとんどにポプラが用い られています。桐に変える事で CO2 吸収力、断熱材を不要とする住宅建材にな り、環境産業としても貢献する事が期待されています。更に桐は一度植樹すると 伐採後次々と芽を出し、都度の植樹は不要です。

オリンピック施設の周辺、マラソンコースの沿道に植える事で世界から訪れる 多くの人々に環境都市のイメージを伝える事が出来ると思います。 2年前に植えていれば問題は無かったのですが、既に植林をして2,3年たった ものを移植する事も一案かと思います。ご検討され積極的に取り組まれる事を お勧めいたします。 私のホームページをご覧頂ければご理解頂けると思いますが、「CO2吸収マシン 桐で世界の住宅を造り、森から電気を創る」が私共研究所のテーマで、温暖化阻 止への即効性のある対策と思っています。東京オリンピックを機に東京都から 世界にご発信下さい。
電気自動車、水素自動車も結構ですが、電力は何を用いたエネルギーで製造する かに問題は残されています。CO2 の発生場所が異なるだけでは意味はありませ ん、まず木蔭を作ってからの対策です。 まだまだ地方自治体の環境への認識は甘く、地熱発電を使ったから、太陽光パネ ルを施したから・・・と木陰を作る有効性を忘れたパフォーマンスが目に付きま す。
東京都が指導的アクションを起こし全国に拡大して下さい。 以上益々のご活躍を期待しています。

2017年8月10日
黒岩陽一郎

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